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この年代の話題は尽きる事がない。 盛り上がってゲームや恋バナをしていたらあっという間に時計は3時を指していた。 「日の出何時?」 拓也が雄介に尋ねる。 雄介はスナック菓子を口にほおり込みながら 「今年は3時50分。去年と比べるとちと早いな。」 と答えた。 「じゃあもぉすぐだね!」 彩子が嬉しそうに飛び跳ねる。 もうすぐ… もうすぐ初日の出。 みんな各々上着を着たり、荷物をまとめたりして残り時間を過ごした。 時計が3時45分を告げる。 一斉に立ち上がり出口に向かい進んだ。 条例を違反している事からの緊張か暫く無言が続く。  そして裂け目から全員外に出た。
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