プロローグ

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ーとある会議室ー 「……状況はどうだ?」 ある男がワインを持ち、足を組ながら自分の書記に尋ねた 「現在30校、10000近くの子供達で行わせたところ、生存者は100人に満たさない人数となっております」 女書記と見られる人がリストを見ながら答える 「結構。まずまずの成果が上がっているらしいな」 ワインを味わうように飲む 「うむ、このワインは上手いな。どこから取り寄せた?」 「はい、今朝方フランスから取り寄せた最高級ワイン『リーズマルド』でございます」 執事は淡々と答える 「なるほど。よし、金はいくらかかってもいい。あるだけ買い占めろ」 「かしこまりました。ただ今から手配してまいります」 一礼すると、会議室から出て行った 「さてと……委員長、例の物はどうだ?」 「ただ今最終段階に入っております。もうすぐ完成します」 委員長はヒゲをいじりながら答えた 「そうか。それには期待できそうか?」 「もちろん。最高の見学会となるでしょう」 ニヤリと笑った 「ふはははは。そうかそうか。それなら楽しみに待つとしよう」 そして、自分の側近に 「飯島、ゲストにも最高級ワインを用意しろ」 と命令した 「かしこまりました」 テキパキと動き、ゲスト全員のグラスにワインを注いだ 「皆の者よ。私は今実に気分がいい。今夜は宴になる。シェフに最高の料理を作らせようではないか」 そして、ワインを持つ手をあげた ゲスト全員も同じようにあげる 「これからもBRAVE GAMEの発展と子供達の減少を祝って 乾杯」 『乾杯』 会議室にいる大人達は、晩餐会を始めた 「………金来」 「はっ」 「……『彼ら』を調整し、用意したまえ。そして、今度のBRAVE GAMEに参加させるのだ」 ワインを回しながら命令した 「かしこまりました」 そう言うと、すぐに会議室から出て行った 「ふはははは……さぁ、新GAMEの始まりだ」
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