【散リ行ク桜ヲ背ニシテ】

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【散リ行ク桜ヲ背ニシテ】

  君とすごした日々にはもう帰れない 今は帰れない日々の思い出を 一人繰り返しながら もう戻らない時を今でも信じ 君の帰りをただ待っていた、 寒い季節は去り、辺りはもう春が訪れ 桜の花のように咲いている恋人達は 散るコトを知らずにはしゃいでいた 君とすごした部屋 今ではもうカラッポのおもちゃ箱 ただ、虚しさだけが詰まっている この桜が散り終わるまでに 僕には何が出来ただろう 君を失った悲しみは 散り行く桜と重ねて 風に流して終わらせるよ 「振リ返ラヌヨウ、桜ヲ背ニシテ」  
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