絶望

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珍しく高尾様が私を買った。 私を抱くためではない 話をするために わざわざ買って下さったのだ。 「ぃゃぁ、陽炎。 美しくなったものだ。」 「ありがとうございます。」 幼い頃から 知られているだけあって 高尾様と話をするのは 嫌いじゃない。 「して、ぉ話というのは?」 「…晄将のことだょ」 「晄将様に 何かあったのですか!?」 「落ち着け、陽炎。 そうではなぃ。」 「ぁ… 失礼致しました…。」
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