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誰もいない私室で
声を殺して泣いた
まだ17であった…
晄将様…、愛しゅうござぃます
こんなにも…
私の中ゎ貴方様で埋め尽されて
庵は苦しゅうございます
それでも、庵は
貴方様から離れなければ…
前を見ては生きられませぬ
きっと貴方様にすがってしまう…
そんな醜い姿を
愛しい人の前に
晒したくはないのです
庵は貴方様の中で
いつまでも可憐で美しくぃたぃのです
庵はずるいですね…
それでも…
貴方様に連れられて
この吉原から出てゆくことを
何度夢見たことか…
何度も夢見ては
自分を叱りました…
晄将様?
周子様との間に愛はなぃと
ぉっしゃいましたが
愛して下さいまし
周子様を愛して
周子様との子供を愛して
どうかぉ幸せに
笑ってぉ過ごし下さいまし…
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