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「俺はお前とずっと一緒にいたいんだ。これから歳をとろうが何をしてもだ。
それぐらい好きだし、大切なんだ。
それがお前と別れるようなことになったら……。
俺は生きることを止めると思う。それぐらい大事なんだ、お前という存在が。
だからよ、これは俺の我が儘なのかもしれないけど……。
俺から離れないでくれ!ずっとずっと傍にいてくれ!
でなきゃ俺潰れそうだよ…。
だから俺から離れるようなことは言わないでくれな?」
「大丈夫だよ、亜南。
私も亜南から離れたくないから。
私だって亜南と離れてたら苦しくて潰れそうだもん。
だから私は亜南から離れようとはしないから安心して。
それでも亜南が潰れそうになったら私がやさしく包み込んであげるから。
私が同じようになったら亜南も私のこと助けてよ?」
「わかったよ。瞳が潰れそうになったら俺が助けてやる」
瞳は話してる間、ずっと微笑んでいた。
その笑顔は俺に安心感を与えてくれた。
「ありがとな、瞳」
「うん。亜南こそありがとね」
「それじゃ呼び止めて悪かったな」
「そんなの気にしなくていいよ」
「そっか。それじゃ明日な」
「うん」
「「バイバイ」」
この時、二人の顔には笑顔が浮かんでいた――
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