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のそのそと、番頭の
クマさん登場。
緊張感は、全くない。
「なにかあったクマ?」
ききょうやは取り乱していた。
「せ、千両箱がほとんど
空でござるよ。トホホ。
泥棒が入ったに
違いないでござる。
岡引きを呼ぶでござるよ。
クマさん。」
すると、しばらく間が空いた。
「なんだ、そんなことでクマ。
それは、ききょうやさんが
接待とムフフ遊びで
使いまくったクマ。」
クマさんは事の重要性も
考えずに、さらりと答えた。
「なんと・・・」
バタリ!
ききょうやは、ショックの
あまりに転倒した。
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