―プロローグ―

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―プロローグ―

   時は寛録26年――。  妖がまだ人を脅かしていた時代……。  人々は戦に明け暮れ、妖は人を喰らい、闇を支配し、世は混沌の中にあった。      余りにも強力な妖の力に、人々は互いに手を取り合い、人と人との争いは一旦幕を降ろす。      寛録27年1月――。  各国から高名な術士達が集い、妖狩りが始まる。      寛録32年9月――。  長かった人間と妖の戦に幕が降りる。    術士達は妖を石に封印し、二度と封印が解ける事が無い様にと、人里離れた山奥にて術士達数人の下、封印石の上から更なる強い封印を掛け、妖を見張った。         ……たった一つの封印石を除いては――――。
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