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鮮やかに先生の目を欺いていたと思ったが、まさかあきらめられていたとは。
「んで、俺が言いたいことは、あいつにピッキングやめろって言っても聞かないってことだ。無駄なことは早めに阻止」
無駄なことをしそう、とでも思われたのか。
「でもさ、そんなにまで何で屋上に行くの?」
「あいつのことを変人と呼ぶ理由はそこにある」
もったいぶるのがどうも好きらしい。
「あいつが屋上でしていることはな……写真撮影だ」
「写真撮影……ってカメラで写真を撮ること?」
「それ以外に何がある?」
少し考えた末。
「……何もない」
「だろうね」
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