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まだこの年齢だとほとんどがイチジクと同じで、何も決まっていない。決まっていたとしても、後になって変える人もいる。
「ふーん。あまり期待してなかったけど」
肩を落としてうなだれるハジメは反撃する。
「そっちの夢は本当に夢だよ」
「だってそうじゃないと面白くないでしょ？」
「でも――」
夜空を見上げた。同じ場所から、同じ空を見ている。二人だけで、誰もいなくて。同じ風が二人を揺らす。――涼しい。
「叶うといいね、その夢」
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