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ふッとあたしの体が前に出て腕の中。
小唄はあたしを抱き締める。
「俺・・・春日のコトを抱き締めるの・・
これで、今日で最後だから・・
春日にはもっとイイ奴がいるから」
「小ッ唄ぁ・・//」
小唄はあたしの額に優しくキスを落として
強く抱き締めてくれる。
まだ離れたくない。
まだ小唄の温もりを感じていたい。
これで最後だと思うと、涙が止まらない。
あぁ、あたしの゙恋゙はこれでおしまい。
これからはフツーの幼なじみ。
あたしは小唄の腕から離れ、涙を拭い鼻をすすり微笑む。
「また、明日ね・・
バイバイ!」
満面の笑みで笑う。
恋をしたら女の子は綺麗になる。
だったらあたしも綺麗になる。
「また・・明日、迎えにいくから寝坊するなよ?」
小唄も笑う。
あぁ。
本当に戻ったんだ。
「バーカ!!
天下の春日様を舐めるなよ!!」
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