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「さて、俺も行くか」
風見はそういって窓の淵に足をかけた
「オラクル発動、二人奏(デュエット)!」
風見のオラクル―デュエット―は使用者の身体能力全てを二乗にするだけでなく、体を変えることも出来る
例えば、腕を増やすなどだ
「脚力二乗」
風見はそういって忍者のように屋根から屋根へと跳んでいった
「ま、俺達はゆっくり行こう」
太一はそういって凛の背中を押して事務所からでた
事務所の下に降りて、ガレージのシャッターをあけるとそこには、中古車があった
「俺達はこれでいこう。乗り心地悪いのは勘弁な」
「あ、はい」
凛を助手席に乗せ、エンジンをかけた
「さあ、行こう」
藍、風見、太一と凛はそれぞれの方法で目的地に向かった
「キャァァァァァァァァァァァァ!!!!
止まれねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
藍である
重力法則無視をしばらくの間、移動手段として使っていなかったので力のかけ方を忘れていたのである
「あっ、風見!助けて!ブレーキかかんないぃぃぃぃぃ!」
反射神経は宇宙飛行士を軽く超えるほどに高いので、MAXスピード(時速350km)でも、風見が見えた。が
「無理だ」
断られた
「なんでよぉぉぉぉぉぉ!」
「逆に重力かけりゃいいだろうが」
「あ、そっか
重力法則無視!」
空中で、炎があがった
「止まった」
「とりあえず降りてこい」
藍はオラクルを解除して、地面に足をつけた
それと同時に、太一と凛も来た
「ここか」
「こ、ここにお父さんが」
四人が見上げたものは、所々コンクリートがはがれ、崩れ、見えている鉄骨が錆びている所からかなり古いものだと思える、そんな建物だった
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