6236人が本棚に入れています
本棚に追加
そして部屋に帰る途中二人は談笑している。
「ねぇ雅樹、そういえばキミがいた世界ってどんな世界だったの?」
「どんなって言ってもなぁ、普通の世界だったよ。魔法なんてなくて平和だけど、つまんなかったなぁ」
「こっちにきて、やっぱり後悔してる?」
「いや、全然。
こっちにきてまだ1日もたってないけどさ、よくわからなかった母さんと父さんのことも知れたし、魔法なんてスゴいものにも出会えた、
それに……さ」
「それに?」
「…………じゃん?」
「え?何て言ったの?」
「な、なんでもないよ!ほら早く戻ろう?」
(なんて言ったんだろう?『由香に出会えてうれしかったし』とか言ってくれたらいいのにな……って、何を考えてんだろう私は……)
「由香ー、早く行こう」
「あ、うん。わかった」
結構気が合っている二人だった。
最初のコメントを投稿しよう!