知らない世界と学園と

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そして部屋に帰る途中二人は談笑している。 「ねぇ雅樹、そういえばキミがいた世界ってどんな世界だったの?」 「どんなって言ってもなぁ、普通の世界だったよ。魔法なんてなくて平和だけど、つまんなかったなぁ」 「こっちにきて、やっぱり後悔してる?」 「いや、全然。 こっちにきてまだ1日もたってないけどさ、よくわからなかった母さんと父さんのことも知れたし、魔法なんてスゴいものにも出会えた、 それに……さ」 「それに?」 「…………じゃん?」 「え?何て言ったの?」 「な、なんでもないよ!ほら早く戻ろう?」 (なんて言ったんだろう?『由香に出会えてうれしかったし』とか言ってくれたらいいのにな……って、何を考えてんだろう私は……) 「由香ー、早く行こう」 「あ、うん。わかった」 結構気が合っている二人だった。
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