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AM11:05
類は死の時間が見えた女性を尾行していた
ムル「おいおい類これってコッチの世界で言うストーカーって奴じゃないの…」
類「ちっ…違うに決まってるだろ」
ムル「でもよー」
類「…あの人の寿命は今日だったんだ…しかも23時…いままで僕が見た二人も同じような時間でしかも…通り魔に殺されてる…あの人も…もしかしたら」
ムル「なぁ…俺もお前の中でニュースを見たが…その通り魔ってのはそんなに流行ってるのか?」
類「あぁ…通り魔事件が始まったのは一ヶ月くらい前だった…最初の被害者は確か中年の男性だった…それからその通り魔は毎日必ず一人だけを殺すんだ……」
ムル「なるほど…確かにそれはヤバい…いや待てよ確かお前が見た奴らも男だったよな…そいつ男にしか興味ないんじゃないの…キモいけど…」
類「よく気付いたね…だけど違うんだ一人だけいたんだよ…過去の被害者の中にあの人くらいの二十歳の女性が」
ムル「なるほど…だからあの女もヤバいって事か…」
類「そう…可能性がないとは言えない」
ムル「…でもなんでお前そんなに詳しいんだよ…」
類「趣味だよ…今回の通り魔事件みたいに長く続いてる事件は自分なりに資料を集めるんだ…」
ムル「なんていうか…悪趣味だな…お前」
類「うるさいよっ…勝手だろっ」
ムル「まぁ今回はそれが役立つかもしれないって事だな」
類「うん…僕も始めてだ」
そして類はその女性の尾行を続けた…
22:50
類は女性が会社から出てくるのを待っていた
ムル「おい…帰らなくていいのか」
類「大丈夫だよ母さんにはメール送っといたし…帰ったらかなり怒られるだろうけどね…」
ムル「マジかよ…俺の声はお前にしか聞こえないけど…説教は俺も一緒に聞かなきゃ行けないんだぞ…」
類「出てきたよムル…」
23:02
女性はいつもこの時間に帰宅するようだ
23:08
類「もう少しだ…」
ムル「大丈夫かよ…」
類「だっ…大丈夫だよ」
そして…
23:15
類「時間だ…」
類が呟いた瞬間女性の前を黒いコートを着た男が横切った…
ブシャッ
類「…えっ」
一瞬の出来事で類は意味がわからなかった
黒コートを着た男は直ぐに去っていった…その後には首を切られ血を流した女性だけが倒れていた…
類「…うぁぁあ~」
ムル「こりゃあ…ヘヴィな映像だ…クックック」
類は恐怖で動けなかった…
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