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4月9日AM8:22
類「はぁはぁ…だめだこのままじゃ絶対遅刻だぁ~」
類は焦っていたその日は学校の始業式だったのだ
類「くっそ…あそこの信号渡れなかったら確実遅刻」
類の学校の行きしにはひとつだけ信号がある。そこの信号は変わるまで5・6分ほどかかる…その信号が今点滅していた
類「くっそ赤……いいゃ…いちかばちか」
類は赤に変わった信号を渡った……その時
ブーブー
類「うぁーーー」
ドンッ
類はカーブを曲がって来たトラックに激突した…
「先生…心停止です」
「くそっ…心臓マッサージだ」
1・2・ドンッ
「だめです…意識戻りません」
「くっ…もう一回だ」
なにをしても類の息が吹き返す事はなかった…
AM11:25
「そんなっ…そんな…」
泣いているのは勇馬の母である美子である
美子「こんな事って…こんな事って…私の家族はこの子だけなのに」
類の家庭は類が7歳の時に父・達也が死んだため母子家庭である母方の祖父母はなくなっているため美子にとっての家族は息子である類だけなのだ
4月16日AM9:45
類の通夜が執り行われた
「勇馬さんの所家族は類君だけなのに…」
「可哀想に…悲しんでいるでしょおね」
「当たり前よ……本当に可哀想」
類の家庭は比較的近所付き合いがよく皆が類の死を悲しんだ
美子「類…類ーーー」
「美子…落ち着いて…悲しいのは…みんな…同じよ」
美子を慰めているのは幼なじみで親友である優子である
美子「ごめんなさい…取り乱して」
優子「うぅん…一番悲しいのは美子だもの…」
葬儀は着々と進み終わりかけた時…
美子「類…できるならもう一度お母さんと呼んで………類~~~」
「なんだよ…母さん」
美子「…えっ」
ガタン
類「うるさいよ母さん」
美子「類…類なのね…」
類「なに言ってんだよ…当たり前だろ」
美子「類…類~~」
類「ちょっと苦しいよ母さん」
優子「嘘…信じられない本当に類君なの?」
類「当たり前だろ…おばさんまでなに…言って…ってなんでおれこんな所に」
美子「なんでって…あなた事故で意識不明になって…そのまま…」
類「事故…そうだおれ…あの日…信号渡ろうとして事故に」
美子「そうよ…でもこうして生き返った」
類「声が…」
美子「えっ…」
類「声が聞こえたんだ…」
その時その言葉の意味を理解できる者はいなかった……
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