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『たかしぃ~!!!!』遠くで声がした。
振り向くと由美が立っていた。その隣には優しそうな目をした女性が立っていた。
『優人くんも一緒なんだ?!ってか、学校久しぶりにきたんだね(笑)』
そう、優人はいつも成績ぎりぎりのサボり癖のある男だった。
『おぅ、今日は気が向いたし、隆史がいい加減うるさいから登校した(笑)ってかさ…隣にいる子初めましてだよね…?!』
由美が慌てて紹介をした。
『この子は友達の伊藤美姫っていうんだ!!可愛いでしょ~?!』と優人に笑いながら紹介した。
優人は心の中言う。
『まじ可愛い。でも、ガード固そうだな』
『俺は山下優人!!よろしくね!!隆史は美姫ちゃんのこと知ってるの?!』
『高校のときから知ってるよ!!お前と違って学校行ってるしね(笑)』
隆史が言う。
『今度この4人で飲みいこーよ!!美姫ちゃんと優人にも仲良くなってほしいし』
いきなりの提案だった。
優人、由美はすかさず…
『賛成~!!』
ノリノリで言った。
美姫は言う。
『私はちょっと…』
そう、美姫はすごく奥手なのだ。それに訳があることは由美以外は知らない。
『美姫ったらぁ、また恥ずかしがってるんでしょ?!いいから、行くよ~』と言い、美姫の耳元で小声で言う。
『頑張ってみようよ』
美姫は小さく頷き了承した。
『こういうのは早くしないとだからぁ…来週の金曜ね?!』
由美はすぐさま言った。
幸いなのかどうなのか…みんな予定がちょうど空いていたので、決定した。
これが優人と美姫の出逢いだった。
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