椿という名の男

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場所は体育館。 翔太も1年の中じゃ有名でこいつが1番だと言う奴もいる。   『翔太って言ったけ?なめるのも喧嘩売るのも勝手だけど後悔すんなよ?』   いつも笑ってばっかいる椿が見せる初めての真剣な顔。 今や佑介も入学して、1週間ちょっとで有名になって自信もかなりついていたがそんな佑介でも真剣な椿を見ると恐怖をおぼえた。     先に動いたのは翔太だった。大口たたくだけあって実力者には間違いなかった。しかし、相手が悪すぎた。飛びかう翔太のパンチや蹴りが1発も当たらない。   勝負は一瞬で決まった。一瞬の隙を見て繰り出した椿のパンチは翔太の左ほっぺをとらえた。   ドガン!!! 翔太は壁に吹っ飛んで白目を向いていた。 それを見ていたまわりの不良達も驚きを隠せないでいた。 椿は佑介のところにくるとニカッと笑い、行くか。と一言いい2人でその場を去っていった。
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