椿という名の男

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しばらくすると佑介の携帯から電話がかかってきた。  『佑介!大丈夫か!』   しかし電話の相手は佑介ではなく翔太だった。 電話の内容は佑介はかなりやられてはいるが死んではないらしい。 佑介を引き取りに学校の校庭に来いとのことだ。 罠だというのはわかっているけど行かないわけにはいかず椿は学校に向かった。      やはり佑介は強かった。20人以上いた奴らが半分くらいに減っていた。 佑介はかなりの重症だが確かに生きていた。   翔太の出した条件は、翔太1人に気が済むまで殴られるか10人を相手に喧嘩するかだった。 椿は即答だった。   『最初はどいつだ?』   椿は1人で10人を相手に喧嘩した。絶対に負けられない理由があったからだ。佑介を助けるとかじゃなくて佑介も10人は倒しているからだ。 椿は佑介だけには負けたくなかった。 そんな心配をよそにやっぱり椿は強かった。10人をあっと言う間に倒して翔太とのタイマンになった。   『今回は本気でお前を潰す!人質だけはとっちゃいけねぇな。必要以上に怒りを買うからな!!』   椿の迫力だけで翔太は倒れこみそうなほどだった。
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