椿という名の男

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それでも翔太にも意地があった。 集めた20人も今はもういない。こんな結末を誰が想像していたか。   やるしかないと思った翔太は叫びながら椿に走っていった。       結果は、椿の圧勝。 容赦のない椿の攻撃は凄まじいの一言だ。   翔太も倒したがさすがの椿も10人いっきに相手にしたら無傷ではすむはずもなくよろよろになっていた。    なんとか佑介を病院に連れていき案外大した怪我じゃなくまた2人で帰っていった。   こうゆうときの椿はまたあのいつもの笑顔で話す。 この顔だけ見ているとどこにあんな強さがあるのかわからなくなる。   次の日に翔太が謝ってきた。昨日のことのはずなのに相変わらずの椿は、   『昔のことは忘れよう。』  そんなことを言う。佑介は隣で笑うしかなかった。
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