椿という名の男

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1年の戦争が終わって椿は誰もが認める1番になった。 椿の性格上恨みを残す奴もいない。ハンパない強さうえ喧嘩を売られることもなくなってきた。   そんな学校に慣れ始めたころ久しぶりに椿に喧嘩を売る奴がいた。   『瀬戸椿はお前か。』   椿はいつもどおりに笑って答える。が、次の瞬間。   ドゴッ! 足元に蹴りがいれられた。  『口の聞き方にきをつけろ。』   そいつは2年の木村という男だった。2年の頭をはるような奴だ。   いきなり蹴りを入れられて木村に向かおうとする椿。それを見た佑介は椿を止めに入った。 こんなところで2年とタイマンしたら次の瞬間には『2年対瀬戸椿』になる。 1年共とはわけがちがう。ここは我慢するしかない。    調子に乗ってると殺すと言い残し木村は去っていった。 これから2年と戦争が始まるかもしれないというのに椿はまた笑っている。   『楽しみだなぁ。』   そんな椿を見て佑介も戦う決心がついた。 ただ、佑介の頭にあったのは2年を倒したら3年がでてくるんじゃないのかということだった。
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