喧嘩日記～Real Fight～

入学

４月。中学校の入学式。ごく当たり前の行事。

年に何人かはイキのいい奴が入ってくる。これもまたごく普通のこと。

そんな中にやたらとテンションの高いお調子者がいた。

瀬戸　椿(せとつばき)

イキがるわけでもなく殺気を振りまくわけでもない。　
顔もいいし頭もキレる。かといってガタイがいいわけでもなく身長も170cmあるかないか。金髪の短髪で頭以外ならどっから見てもただの好青年にしか見えない。

この年の新入生はかなり荒れていて入学式の最中から喧嘩になるやつもいた。

そんな中、椿はそいつらを見てただ大笑いしているだけだった。
そんな瀬戸をずっと見ている奴がいた。

佐倉　佑介(さくらゆうすけ)

佑介は見た目はどっからどう見てもヤンキーにしか見えないような奴なんだが自分の力に自信がなかった。　
そんな佑介は椿に声をかけた。