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日没直前 撤退予定時刻 渋谷「全艦に次ぐ!予定通り撤退行動をを開始! なお、作戦実行艦は、駆逐艦、厳島の合図があるまでそのまま待機せよ!」 艦隊の進路が、ゆっくりと龍宮の方角へと向かう。 敵の攻撃は、日没間近と言う事もあり、航空機は、ほとんど来ないが、謎の飛翔体が来て以来、止む所か、砲撃は激しくなる一方である。 また、追撃の為、敵の艦船も高速で、こちらに向かって来ている。 龍宮の艦隊も、およそ三分の一の戦力を喪失、これ以上の被害は出せない。 日没と共に艦隊の旋回が終了。 と、同時に、空母や戦艦等の大型艦の内側の影に隠れていた、駆逐艦・軽巡洋艦などの小型艦が姿を表した。 渋谷「殿は任せたぞ…」 駆逐艦・軽巡洋艦は、合わせて、七隻は、二列に、全艦が側面を、敵に見せる様に停船。 敵に横腹を見せることは、海戦に置いては、的が大きくなる為自殺行為。 ひと昔、東郷平八郎が、丁字戦法で、バルチック艦隊を破ったが、今回は状況が違う。
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