769人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻一六三○
ブロロロ………
観測手「2時の方角から、敵航空機一機接近!!」
ここから、2時の方角と言えば千葉にあたる。
恐らく五十嵐が言った新しく建設された飛行場だろう。
和馬「…あれは、…彩雲か?」
彩雲
大日本帝国が近年開発した、海軍の有する航空機で、最速の航空機。
偵察機であり、武装は後方に付いた7.92mm機銃のみである。
そして、今向かって来ている機は、その彩雲の改造型
何やら爆弾の様な物を搭載している。
岡部「それにしても、恐ろしい操作性と速さですね…」
空母からはすでに、戦闘機が、彩雲撃墜の為飛び立っているが、追跡や対空攻撃を完全にかわし、こちらの艦隊に、向かって飛行して来ている。
そして、旗艦である戦艦「紀伊」の上空で、急に高度を落とした。
観測手「敵、航空機パラシュートの様な物を投下!」
和馬「何?」
彩雲は、パラシュートを投下すると、また高速で、千葉方面に帰って行った。
こちらの艦上戦闘機をあそこまで、完全に振り切りるからには、恐らく800kmは出ていると見ていいだろう。
最初のコメントを投稿しよう!