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10時の方角を見ると、文字通り、火の玉が、こちらに向かってくる。 和馬「総員、衝撃に備えよ!」 下腹にくる衝撃 皮膚が痛むほどの熱さ 目を閉じていても分かる、強い光 衝撃が収まり、周囲を確認する。 どうやら、幸いな事にこの艦に、攻撃が当たった訳では無いらしい。 だが、すぐに来るはずの旗艦からの状況報告の催促連絡が入ってこない。 ふと、旗艦「紀伊」があるはずの方に目をやると、そこには、ただの鉄の塊、が沈んでいた。 旗艦であった「紀伊」は、敵の攻撃により沈没、いや、消滅した。
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