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渋谷「こちら長門!これより撤退命令を発令する!全艦全速力で、散開し、龍宮に向け撤退せよ!」 …敵の未知数な破壊力を持つ兵器を前に、無闇に突っ込む訳にはいかない。 一時撤退し、対策を練る必要がある。 これは、龍宮基地の決起以来初の敗北である。 和馬「だが…」 このまま、撤退の為旋回すると、先程から飛来してきている飛翔体に当たる確率が高く、艦隊が更に大きな被害を受けるのは目に見えている。 それに、敵航空機による追撃も考えられる。 和馬「五十嵐、司令長官に『具申シタキ事アリ』と打電しろ!」      ~長門~ 観測手「司令長官、厳島より『具申シタキ事アリ』との打電です!」 渋谷「なんだと?」 厳島艦長は、二条和馬 彼の名前は勿論知ってる。 祖父は、海軍大将そして、父もまた、優秀な人材であった。 本人は、祖父や父の事は、隠し続け、士官学校を卒業し、今なお、同僚等には、隠しているらしい。 しかし、入学前からすでに、海軍上層部から注目され、若手のホープと期待されていた。
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