769人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
渋谷「こちら長門!これより撤退命令を発令する!全艦全速力で、散開し、龍宮に向け撤退せよ!」
…敵の未知数な破壊力を持つ兵器を前に、無闇に突っ込む訳にはいかない。
一時撤退し、対策を練る必要がある。
これは、龍宮基地の決起以来初の敗北である。
和馬「だが…」
このまま、撤退の為旋回すると、先程から飛来してきている飛翔体に当たる確率が高く、艦隊が更に大きな被害を受けるのは目に見えている。
それに、敵航空機による追撃も考えられる。
和馬「五十嵐、司令長官に『具申シタキ事アリ』と打電しろ!」
~長門~
観測手「司令長官、厳島より『具申シタキ事アリ』との打電です!」
渋谷「なんだと?」
厳島艦長は、二条和馬
彼の名前は勿論知ってる。
祖父は、海軍大将そして、父もまた、優秀な人材であった。
本人は、祖父や父の事は、隠し続け、士官学校を卒業し、今なお、同僚等には、隠しているらしい。
しかし、入学前からすでに、海軍上層部から注目され、若手のホープと期待されていた。
最初のコメントを投稿しよう!