陸軍

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陸軍少尉任官から数日が経ち、和馬は、陸軍会議室にいた。 部屋には、総裁と、階級章から、陸軍少佐であろう男がおり、部屋の中央にある机には、東京湾の地図が置かれていた。 羽間「紹介しよう。彼が次の作戦で君の上官にあたる」 田嶋「田嶋隆人(タジマタカヒト)、陸軍少佐だ。よろしく頼む。二条少尉」 そう言うと、田嶋は、右手を差し出し握手を交わした。 羽間「では、本題に入ろうか。二条少尉、君には、先の作戦で果たせ無かった、宮崎少将とのコンタクト。および、宮崎少将が、護衛している、ある人物の龍宮への護送を頼みたい」 和馬「ある人物…ですか?」 田嶋「その方については、私から話しましょう。名前は、言えぬが、その方は今の、大日本帝国の政界に多大なる影響をお持ちの方であり、今の東日本国には、是非とも必要なお方なのだ」 そう言うと少佐は、一瞬目線を外し改めて、和馬を見直した。
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