16人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや…何でも…」
言いかけてシンは止まる。
それは前々から聞きたいことでもあった。
でも、馴々しいとか仕事が忙しいとかそんな理由で聞けなかったのだ。
「…一つ、聞いていいですか?」
「何?」
「ああ。いいぞ」
二人はいつもの笑顔を浮かべながら、先を促す。
キラはお茶を飲みながらその光景を見せている。
「あの人の…アスランのどこがいいんですか?」
シンの言葉に二人はきょとんとしたいたが、すぐに口を開いた。
何故か二人同時に。
「「ヘタレな所?」」
「…は?」
それはまさにシンの心を代弁した一言だ。
キラを見ると、彼は乾いた笑いを浮かべていた。
もしかして本気で言ってるんですか?
この二人は。
「言い直すと…何というか母性本能をくすぐられる?」
言い直した意味ない。
そう内心突っ込まざるにはいれない。
悲しき彼の性だ。
(せめて…顔とかさ)
それも酷くないか?
しかし、突っ込む者はいない。
二人の会話はさらに続く。
最初のコメントを投稿しよう!