これもまた一つの形

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「いや…何でも…」 言いかけてシンは止まる。 それは前々から聞きたいことでもあった。 でも、馴々しいとか仕事が忙しいとかそんな理由で聞けなかったのだ。 「…一つ、聞いていいですか?」 「何?」 「ああ。いいぞ」 二人はいつもの笑顔を浮かべながら、先を促す。 キラはお茶を飲みながらその光景を見せている。 「あの人の…アスランのどこがいいんですか?」 シンの言葉に二人はきょとんとしたいたが、すぐに口を開いた。 何故か二人同時に。 「「ヘタレな所?」」 「…は?」 それはまさにシンの心を代弁した一言だ。 キラを見ると、彼は乾いた笑いを浮かべていた。 もしかして本気で言ってるんですか? この二人は。 「言い直すと…何というか母性本能をくすぐられる?」 言い直した意味ない。 そう内心突っ込まざるにはいれない。 悲しき彼の性だ。 (せめて…顔とかさ) それも酷くないか? しかし、突っ込む者はいない。 二人の会話はさらに続く。
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