少女と小動物

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(これがガンダム…) 一人格納庫で刹那はガンダムを見上げていた。 憧れのガンダム。 神の力が自分の前にある。 「あれ?新人さん」 やけに子供っぽい声が格納庫に響く。 刹那がそちらに視線を向けると、紺色のツインテ―ルの少女が紫色のガンダムから刹那を見下ろしていた。 「貴方がエクシアのパイロットか。私はセルリカ・マルシェ―ン。あの紫色のガンダム…ガンダム・アナライズのマイスタ―よ」 「刹那・F・セイエイ…」 「宜しく。刹那」 セルリカはにっこりと微笑むが、相変わらず刹那は表情を変えない。 「けど、ロックオンはどうしたのかな…?まぁ、いいや」 そんな刹那の様子も気にせずに、セルリカは彼の手を取る。 もちろん、刹那は嫌な顔をするが…。 「じゃあ、私のガンダムを見せてあげるよ。ロックオンが来るまで」 その言葉に刹那は頷き、彼女の手を軽く握り返した。 誘惑には勝てなかった。
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