少女と小動物

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数日後…。 そこにはセルリカの後ろにべったりとくっつく刹那の姿があった。 「もう仲良くなったの?さすがだね」 「うん。自分でもビックリだよ」 あの後、セルリカはガンダムについて、少しだけ説明してあげたのだ。 「へぇ…。ねぇ、セルリカと一緒に何をしたの?」 アレルヤがそう尋ねると刹那は相変わらずの無表情で答えた。 「一緒に寝た」 カチン。 周りの空気が凍る。 「セ、セルリカ…?」 (…どうして、言葉足らずなんだろう…?) 焦るアレルヤ。 セルリカはため息を付きながらも、フォローする気は無い。 アレルヤがこういう勘違いをするのはいつものことだ。 「…セルリカ」 袖を引っ張りながら、名前を呼ばれる。 (…猫みたい) そう思うと、セルリカは微笑み、刹那の手を取る。 「また、ガンダム?」 肯定するように刹那は頷く。 一人困惑したアレルヤを残したまま、二人はその場を立ち去る。 その様子はまるで少女と小動物の様だった…。 ※次は後書きです。
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