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『セルリカは?』
「…後方に回らせた」
『ティエリア…』
「アレルヤ」
『何?』
ティエリアは真正面を見ながら、続けた。
「絶対に帰るぞ…!」
約束した。
今は療養中の彼と。
そして、何よりも彼女と。
だからこそ。
『…うん』
小さな声でアレルヤも答えた。
「本当はお前も後方に回したかったんだ」
「何故だ?」
ラッセの言葉に刹那は首を傾げる。
「お前やセルリカはまだ若い…。だから、未来があると思ったんだ」
「…俺は」
「分かっているさ。だから…セルリカだけでも後衛に回したのさ」
「あぁ。それでいい」
その言葉に刹那は安堵の表情を浮かべた。
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