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「…刹那」
『セルリカ…』
「この世界に神なんていないのよ。ガンダムですら…人が造ったモノなんだから」
『…』
「だけど、託されたモノは本物よ」
『託された…?』
「神に託された想いは本物ということ」
『想い…』
「頑張ってね…、刹那」
精一杯の笑みを浮かべて、セルリカは彼との通信を切る。
「二人とも、聞こえる?』
『うん…』
『聞こえてますよ…』
「…そんな暗い顔をしないの。リヒ、クリスを守ってあげなさいよ!」
『言われるまでもないですよ!!』
「その意気よ。クリス、今から、送るメッセージをスメラギさん達に送ってくれるかな。ここからはもう無理みたいだから …。」
『分かった。セルリカ!!』
「また会えるよ…。きっと」
クリスの叫びが聞こえたがセルリカは通信を切る。
時間が少ない。
「…後一人だけど、持つ?」
『持たせるさ…!』
セルリカは最後の一人に話し掛けた。
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