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「ティエ」
『セルリカ!!』
「大丈夫だよ。ティエ」
ゆっくりとセルリカは彼に話し始める。
「…さっきは皆にああ言ったけど、本当は貴方に起こして欲しいな」
『僕は…』
「大丈夫。信じているから」
今なら見える。
偽りの無い世界。
青い地球。
目は開けられないけど見える。
「地上は貴方が思ったより綺麗だよ。ただ見えなかっただけだよ…」
『僕は…。セルリカ!!』
雑音…?
違う。
アラ―トか…。
彼の、声が、遠い…。
「大好きだよ。ティエ…」
あぁ、血が出てる。
意外に温かいね…。
「これで最後だよ…。トランザム!!」
アナライズの青白い光が前面に集まりビ―ムの動きを完璧に止めた。
そして…。
全く同じ威力のまま弾き返す。
それはMAの半分を削り取った。
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