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「だってロックオンは料理上手なのに、滅多に作らないよね。もったいない」
「歳を取るとめんどくさくなるんだよ」
溜息をつきながら、そう答えるロックオン。
「そんなものかな…?」
セルリカは首を傾げる。
「…セルリカは何が食べたいんだ?」
刹那に言われて、彼女は考えこむ。
「何でもいいけど…。あ。皆の国にある郷土料理とか食べてみたいな」
「セルリカらしいね」
アレルヤがまた微笑む。
「了解。じゃあ、準備しておく」
「あのロックオン」
「何だ?」
何かを思い出したように、アレルヤがこう尋ねた。
「場所はどうするんですか?まさか、ココでやるわけには…」
「ああ。そうか」
忘れてた。
その問題があったか。
「問題ない」
考え込むロックオンに後ろから声がかかる。
「ティエリア…?」
彼が話題に入ってくるのは珍しい。同じことをアレルヤも思ったらしく、彼の名前を呼んだ。
「そうだよ。問題ないよ」
何故かセルリカも同意する。
そんな二人に違和感を覚える、ロックオンとアレルヤ。
次の瞬間、セルリカからとんでもない言葉が出た。
「私、ティエリアと付き合うから」
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