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時間が凍るとはまさにこのことだった。
「あ…えっ…」
一番顕著なのはアレルヤ。
目を見開き、口をパクパクさせている。
さらに、何を想像したのか知らないが赤面している。
「ゴホッ…」
「刹那!?」
水を飲んでたらしい刹那がむせる。
慌ててセルリカが駆け寄った。
「別に驚くことないでしょう?よくある職場恋愛です」
あくまで淡々と言い切るティエリア。
確かにそうだ。
正論だが…。
ロックオンの体がワナワナと震える。
何というか世界に対する理不尽さというべきか。
「…ハレルヤ。世界の悪意が見えそうだ…」
「さすがに酷くない?」
あんまりなアレルヤの発言に思わず突っ込むセルリカ。
だが言いたくなる気持ちも分かる。
そんなことを考えながら視線を泳がせていると、ティエリアが口を開いた。
「…料理、期待してます」
悪寒がしたのは気のせいだろうか?
しかし、あの人間無人島なティエリアの心を開かせるなんて、セルリカって実は怖いじゃ…。
若干青ざめた顔のままロックオン内心そう思った。
この衝撃的なニュ―スはあっという間にトレミ―全体に伝わり、クル―達を大層驚かせた…。
※次は後書きです
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