これもまた一つの形

3/7
前へ
/611ページ
次へ
ここはオ―ブにあるアスハ邸。 そこにいつものメンバ―が揃い、平和な午後のひと時を過ごしていた。 シンは一人で、平和を噛み締めていた。 分からないものだ。 この青い空を見るとある戦争が嘘のように思える。 「どうしたの?シン。ステラがいなくて淋しい?」 「君らしいね」 キラの言葉に黒髪の少女は笑ってそうだねと返す。 フリ―ダムのパイロット、キラ・ヤマト。 ジャスティスのパイロット、アスラン・ザラ。 そして…最後の一人。 イクアリティのパイロット、リウェル・シスタ―ヴァ。 裏の貴族と名高いシスタ―ヴァ家を統べる当主。 ヤキン・ドゥ―エの英雄の中で最も有名な彼女。 (私は出来るだけ、多くの命を救いたい。綺麗事と言われもね…。だから、手の届く限りの命は救う) その言葉通り、彼女は様々な命を救った。 ステラもそんな彼女に助けられた内の一人である。 今は友達と買い物に行っているからここにはいない。 「どうした?疲れているのか?」 カガリもまたリウェルと似たようなことを言った。
/611ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加