壱
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夕方、空が赤く染まり始めるほんの少し前 彼女は何時も窓際の席に座り 少し頬を赤く染め 夕焼け色に学食が染まる頃 ゆっくりとした動作で席を立ち出て行く 僕はいつごろからか、そんな彼女を目の隅で追い掛けるようになっていた。
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