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「木下さん、コピーお願いします」
「はい」
と、小さく返事をし、受け取ったのは、営業部の木下楓(きのしたかえで)。彼女は1年前にこの会社に入社した24才のOLである。入社当時から、楓を狙う物は少なくないが、本人はまったく気づいていない。
「課長、コピーお持ちしました」
「あぁ。ありがとう」
と、返事を返したのは、営業部の課長、海堂玄(かいどうげん)。彼は28才の若さで課長とゆうポジションにつき、容姿淡麗な美貌を持つ、いわば理想の男なのだが、仕事に厳しく、口数がすくないため、みんなから少し恐れられている存在なのだ。楓もその内の一人で、
「ふ~(汗)。課長の前だと緊張する💦」
と思いながら、仕事をしていたのだった。
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