プロローグ -決意-

2/2
前へ
/23ページ
次へ
在るところに中山悟(ナカヤマサトル)と言う高校生がいた。 彼は憧れの人こそ居るものの、なかなか話し掛ける勇気が持てずにいた。 もちろん彼は恋愛は未経験で、女子と話すのも話題が解らずニガテだ。 しかし、2年生に進級し学校にも慣れたところで気がついた。 [何もないまま高校生活を終わらしていいのだろうか。] 別に悟は顔が悪かったり性格が悪い訳でもってない。 どちらも中の上ってところだ。 ただ、女子に対して積極的になれないから目立たないのだ。 ある時友達に言われた。 「お前は顔や性格で行くとそこそこモテる筈なんだ。 ただ女子と話すのがニガテだから話さないからな。 そこを何とかしてみろ。 絶対にモテるぞ。」 実はこの言葉が悟のやる気に火をつけた。 (今は6月に入ってすぐ。 今から仲良くなれば夏休みは一緒に遊んだり出来る。 いや、最低でも10月の文化祭は女の子と楽しみたい。) 悟はそう考えていた。 (目指すはあの人だ!) 果たして悟は女の子と仲良くなれるのか!?
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加