2人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、眼帯の男はなんと、彼の耳の中に水を注ぎはじめたではないか。
「起きろ~~」
そう念じながら、眼帯の男は耳の中に丁寧に注ぎこむ。
「うぅ…うああああ!!!」
すると見事に、ふとんにくるまっていた彼が跳ね起きたのだった。
「耳ん中に水入れんじゃね~よ!!くそバルド!!死ね」
耳の中に水を入れられた彼は、機嫌が悪くなったのか、眼帯の男『バルド』に八つ当たりした。
しかし、バルドは全く気にせずに知らんぷりして彼の耳元に顔を近づけて
「時間だ…次の国に行くぞ」
とボソッと言って、近くの荷物を持ち上げた。
「早く来いよ!」
バルドはそう言うと、部屋から出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!