~終宴~

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~終宴~

tyrant tale~独話~ 朝露のようにただひっそりと 孤独さえ感じる刻をただ一人で過ごした 永久の星霜ただひっそりと めぐり逢いを願う程ただ独りで過ごした 天使さえも 恋人さえも 無くして気付く 今はもう 何処にも見当たらない 健気さでも 一途さでも 無くして気付く 今はもう 僕の手では掴めないと 海神と船魂に見守られし記憶 灯台のように佇む事しか出来ないでいた 過去も未来も閉ざされない道標 残酷なまでにただ見てる事しか出来なくて 正しさも間違いも解せなくなる時 涙さえ嗚咽さえ僕には全てだった
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