3月20日の訪れ

3/4
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
『モテモテ道』開会式が始まった。 ここではルール説明などが行われる。 ルールはなかなか複雑だった。 まず、8つの種目にそれぞれ分かれる(ランダム)。 そして、自分がやる種目で8位までに入れば予選突破。 その8人で、トーナメント方式で純粋な戦いを行う。 そこで各種目で1位の人が決勝トーナメントに進出。 決勝トーナメントで1位の人が、モテモテキングの称号と賞金500円を獲得することができる。 最初の種目の種類は、 『モテマラソン』 『モテジャンプ』 『モテフードファイト』 『モテしりとり』 『モテ大縄とび』 『モテ腕立て伏せ』 『モテニス』 『モテ冷蔵庫』 の8つだった。 種目が決まるまであと、2時間ある。 俺がベンチに座って待っていると、知り合いが続々と俺に挨拶しに来た。 『よぉ、久しぶり!』 最初に来たのは澤田と田中だった。 こいつらは戦友だ。 決勝で勝負したいぜ。 その後に、死んだはずの天野や村瀬、平野などが来た。 森も来たし、吉田まで来た。 こう見てみると、俺はこれまでいろんな奴と戦ってきたなぁとつくづく思う。 『よ、渡辺。』 鷲見も現れた。 『渡辺、お前にリターンマッチを申し込むぜ!』 隣には橋口もいた。 俺は鷲見に聞いてみた。 『おい。何でこんなに生き返ってる?』 『さぁ?知らぬ間に生き返ってた。』 そして、時間が来た。 種目が決まったようだ。 紙が張り出されている。 俺は見に行った。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!