電車王子

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バーコードハゲのおっさんに 無理に押し込まれて勢いよく 電車王子にぶつかった。 『…す、すみませんっ!!』 顔を、瞳を見て謝罪しると 電車王子はにこっと微笑してくれた。 …乗車して数十分。 快速に乗らないと行けない距離に学校がある。 さっきから、お尻になにか当たってる。 いや…さっきのバーコードハゲが痴漢してる!! でも…電車王子にひっついた状態で 身動きも取れない…どうしよう。 電車王子の服をつまんで、チョイチョイと引く。 本を読んでいる横からちょろっとだけ 目を出してこちらを見る。 私…どうなるのー!? 続―
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