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鍵が見つけられなかった俺はイラついていた。 「クソ!!!」 近くにあったイスを蹴り飛ばす。 イスは転がる。 何でこんなに探してんのに見つからねェ!! 記憶が無くならない内に… アイツの顔を忘れない内に… 「出ないといけねェのに…!」 苛つきはおさまらなかった。 でもイラついてばかりもいられない。 こうしてる間にも 時間は 過ぎる。 もしかしたら此処の記憶まで無くなってしまうのではないか? そう思うと寒気がする 意味も無しにこんな部屋には居たくない。 俺は此処の記憶を無くした時のために 一応今まで見つけた物と  「此処から出る」 という言葉を メモ用紙に書いた。 俺が 見つけた物は ・ドライバー ・ペンチ ・虫メガネ ・ペン ・爆弾…? ・アタッシュケース ・止まった腕時計 ・12個の窪みがある箱 ・白い棒(?)が2本 ・書類みたいなもの  アタッシュケースは開かなかった。 多分あの中に鍵があるのだろうが… そして腕時計は長針は3・短針は5で止まっていた。 何かあるのか[?] 爆弾には驚いた。 アレ本物なんだよな…?天窓みたいな物もあったし… やっぱアレも使うのだろうか…? 箱の窪みには数字が1~12まで書いてあり、窪みは2本の白い棒とピッタリだった。 俺はそれらだけでも頭が混乱していたのだが 何より訳が分からないのはあの書類だ。 「まぁ…見てみるか…」そう言いつつ中を見てみる。 入っていたのは 3枚に渡る詩と 1枚の白紙だった。         ツヅク
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