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少女は少女の道の途中で立ち止まり、戸惑っていた。
少年が助けを求めて泣いているのが見えたからだ。でも少女には助ける事も手助けする事もできずにいた。
怖いかったのだ。自分じゃなにもできない事が……そしてそこでしばらく立ち止まっていると少年は居なくなっていた。
少女はハッとした。
なにをやってるんだ!
早く追いつかないと……もう戻れない所に行ってしまう。はやく連れ戻さないと…。
少女は歩き始めた。
少年を……愛しい人を助けるために。
その女は悔しかった。
少年を助ける事ができるのに、少年の涙を止める事ができるのに、女はその道の途中から動けなかった。
動きたくても動けなかった。
女はただ少年を見ている事しかできなかった……。
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