1章:始歌

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「はぁ~~」 私は深いため息をついた。 昔からそうだ。頭はそこそこ…スタイルだって……でもなんで運動音痴だけ拍車をかけたように悪いのか……。   「神様ってきっと意地悪なんだわ!……はぁ~~」 今日だって大学のサークルの仲良し4人で山奥にキャンプに来た。みんなで楽しむはずが…… 私がドジをする=みんなが笑う  それはいい。みんなが笑ってくれてるから……でも……でも!! 「なんで私だけ待機なの!!」 大声で三人に叫んだ。しかし、その解答は無情にも 「いたら邪魔やん」 「バンソコウが何枚あっても足りないから……」 「ごめ~ん。後少して料理とか終わるから~」 なんかみんな酷い……半泣きになりながら私は思った。 そして料理ができ、テントが張れて、全ての準備ができ。ようやく私はみんなの輪の中に入る事ができた。 そこからは楽しかった。みんなでどんちゃん騒ぎをして。  ――…そして夜が来た。すべてを隠してくれる夜が満月の光がやけに明るい夜が………。
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