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「…どうかしたか?」
リッドは何かに気付いたかのように目をぱっちりと開き、キールに向き直った。
「あのさ、俺…エターナルソードって言ったか…?」
「………!…聞いてない。そうか、それで、その剣はどういった剣なんだ!?」
キールはリッドの方に身を乗り出すかのように聞いた。
「時の剣だよ。時空を操ると言われる、魔剣なんだ」
「…時の……」
「ああ…どうかしたか?」
リッドは、突然感慨深そうに黙り込んだキールを見て、些か不安げに尋ねた。
「あ、いや…何でも無い。…じゃあ、22種類でいいのか?」
「ああ。間違い無いはずだぜ。店で買えるのは地図で確認したし」
「そうか…」
「…キール?」
「帰るか、リッド。そろそろ昼飯時だろう」
「あ…キール?」
キールは立ち上がり、既に図書館の外へ足を踏み出していた。
「……調子狂うのな」
リッドは、荷物を纏め急ぎ足で幼馴染みを追いかけた。
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