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「リッド!説明してくれないか!」
僕はいてもたってもいられなくなり、未だメルディ達と談笑しているリッドの腕を掴み、アイメンの外に出た。
「リッド?キール?」
「あ、悪い。ちょっと待ってて…」
「うん、いいよ!積もる話もあるだろうしね!」
…と言う二人の会話は、背中で聞いてるフリをして頭には入れていなかった。
…僕は、少し歩いたところで立ち止まった。
「それで」
リッドが最初に口を開いた。
「説明して欲しいってのは、何をだ?別に、俺がお前に説明できる事なんて無いと思うけど…」
「移動手段の事についてだ。…オルバース界面は消滅し、セレスティアとインフェリアは分裂したろう?いったいどうやって移動を…もしかして、グロビュール歪曲の理論を根幹とした思想で晶霊を…」
「グロビールわいせつなんて知らねえよ。」
「ち…ち、違う!グロビュール…」
僕がそう言っていると、リッドはまた優しく笑った。
「さすがだな、キール。だけど、俺には全くわかんねえんだ。…悪い。」
「あ、………謝るなよ…。調子狂うなあ。」
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