焼けた街… 砕かれた幸せ…

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それは突然の事だった… 楽しくて平和な日々… 街の人達の笑顔… 全ては砕かれた!! 「……さん!!」 キラ「父さん!!母さん!!」 母「キ……ラ……逃げ…な…さい」 キラ「嫌だ!!父さんと母さんを置いていくなんて…しっかりしてよ!!一緒に行こうよ!!」 父「……キラ……生きろ……お前だけでも…生き延るんだ…できるよな?」 キラ「父…さん?」 母「私…達は…いつも…あなたを…見て…いる…だから…あなたも…しっかり生きていきなさい…!」 キラ「母さん…?」 だんだん父と母の声は弱々しくなっていく… 母「キラ…最後に…もう一度だけ…あなたを…抱かせて」 ギュッ…… 俺は父と母、二人に抱きしめられた…それは強く…とても温かった… 父と母の目には大粒の涙がこぼれていた…俺にも… 父「これで…思い残す…ことはない……」 そして、 父と母は息をひきとった……
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