735人が本棚に入れています
本棚に追加
冷たいおしぼりを
いつもより丁寧にたたむ。
運ばれた料理を
いつもより綺麗に盛る。
そんな変な緊張感を抱きながら
少し良い女ぶって
周りのみんなの分もお皿によそった。
彼女はグレープフルーツジュースを頼んで
あたしも真似して
同じのを頼んだ。
何か
話しかけなきゃ。
彼女は
かっこかわいい。
誰かに取られてしまうのが嫌だった。
必死だった。
とりあえず
あたしは在り来たりでつまらない質問を問いかけた。
「いくつなんですか?」
彼女と目が合った。
「18だよ
専門一年生」
彼女はあたしの一つ上で、今回集まったオフ会のメンバーはあたしと彼女以外みんな20代の大人の女性ばかりだった。
チャンスだと思った。
年が近ければ
仲良くなれると思った。
単純なあたしは
素直に嬉しいと思った
先の事なんてなんにも考えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!