あたしの彼女 彼女のあたし

あたしだけ

｢雨、やまないね｣

あたしは言う。

ほんとは雨が降り続いてほしいくせに。

天の邪鬼な事を口した。

なんでもない会話をしながら
イベントへと向かって着いた2人はお金を払って中へ入った。
彼女が一言。
｢うわ　なんか緊張してきた!｣

どうやら彼女はイベントが初めてらしく、ものすごい勢いでキョロキョロしながら周りの雰囲気を見ていた。

あたしもまだ2回目で、2人でジュースを飲みながらはじっこにいるしか出来なかった。

周りを見れば台の上で踊って騒いでいたり、女の子が女の子をナンパしたり、その光景を目の前にするのはまだ慣れていなくて。

彼女と凄いねぇと感心しながらその光景を見ていた。

その時
オフ会にいた友達に
腕を強くつかまれた。